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2026年と27年に女子と男子のラクロス世界選手権大会が2年連続で日本で開催されることが決まった。2028年ロサンゼルス夏季五輪の種目に決まったラクロス。ラクロス世界大会は29年ぶりに日本にやって来る。

 

 

24年から27年はアジアで開催

 

ラクロスの国際組織、World Lacrosseは1月24日、2025年から27年に開催される世界大会の開催国を発表した。26年の女子世界選手権と27年の男子世界選手権は日本で開催され、25年の20歳以下の男子世界選手権(U20)は韓国で開催されると発表した。24年は8月に香港で女子の20歳以下の世界選手権が決まっているので、4年連続でアジアでの集中開催となる。

 

男子と女子のU20と年齢制限のない男女の世界選手権が4年ごとに開催されている。

 

1996年に東京で19歳以下男子選手権が開催されたが、年齢制限のない世界大会の日本での開催は初めて。女子は1997年に開催以来の29年ぶりとなる。

 

ラクロス男子U19世界選手権大会の開会式(江戸川区陸上競技場、1996年8月4日撮影)

 

アジアでの成長に期待

 

1997年の女子世界選手権大会の参加国はわずか7カ国だったが、現在は約30カ国が参加する規模に拡大している。ラクロスはサッカーと同じくらいの大きさのグラウンドを使うため、日本は複数のグラウンドの用意が必要な世界大会の誘致には久しく遠ざかっていた。その結果、施設が整っている米国、カナダ、オーストラリア、英国での開催が繰り返されてきた。1990年にWorld Lacrosseのメンバーに加盟した日本は、満を持して再び開催国に立候補した。

 

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デンマーク男子ラクロス世界選手権予選リーグのデンマーク戦で活躍する鈴木潤一(22番)=2023年6月25日、サンディエゴ(海藤秀満撮影)

 

今回の開催地の決定について、World Lacrosseのジム・シャーCEOは、「アジアはこれからのラクロス成長の原動力となる地域だ。日本は東京五輪やラグビー世界大会の開催国にもなり施設が整っている。交通インフラや宿泊施設も整い、観光にも魅力がある国での開催に期待している」と述べている。

 

また、日本ラクロス協会の佐々木裕介理事長は、「26年と27年の国内での大会が、1986年に始まった日本ラクロスの総決算であると同時に、新しい時代の幕開けになることを期待し、11万人の国内ラクロスコミュニティーと、未来のラクロス選手が楽しめる大会になることを目指す」と抱負を述べている。

 

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2022年の女子世界選手権開会式で入場する日本代表(米国メリーランド州タウソンで2022年6月29日撮影)

 

なお、日本での大会開催地と具体的時期(7月想定)の詳細についてはこれから詰める。

 

筆者:海藤秀満(JAPAN Forwardマネージャー)

 

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